Windwos10のメモリは32GBだと多すぎ、16GBがベスト(2021年現在)

2020年2月22日Windows関連,ハードウェア関連,パソコン関連Windows,Windows10,ハードウェア関連,パソコン関連,仮想化

以前書いた「Windwos10のメモリは8GBだと不足、16GB以上搭載するべき」という記事の続きです。

パソコンに搭載するメモリ量は「8GB搭載されていれば十分」という記事ばかり目にします。

私自身「chromeで開くタブは20個くらいで、ある程度の関数使っているエクセルファイルを3つ開く程度の使い方」の人なら8GBを進めます。

ですが「タブを大量に開いたタブブラウザを同時に複数使った上で他のアプリも動かす」様な私の使い方だと16GB必要でした。

メモリの適切な搭載量は使い方で異なるので一概に言えません。ですが皆さん同じ様な事を感じられているのか、ありがたい事に最近アクセスが増えている記事になりました。

そんな最中、PCを新調した際に「どうせだし」と何も考えずメモリ搭載量を32GBにしてみたんです。

今回はその結果をまとめてみます。

同じ結論ですが過程が違う「Windwos10のメモリは16GBでいいけど32GB以上あってもいいのかも(2022年現在)」もありますので宜しければ。

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まず結論「メモリは16GBがベスト」

最初に結論からですが、2021年時点のWindows10なら16GBがベストです。

16GBあればまずメモリ不足にはなりませんし、Hyper-Vで仮想マシンを1台動かすとか、Windows SandBoxを使う程度なら十分に対応できる容量です。

というかこれ以上搭載するなら画像や動画の編集、仮想マシンの母艦、メモリ上に仮想ディスクを作る等の使い方がある程度明確な場合ではないでしょうか。

なので最大公約素的な汎用性のある搭載量は16GBだと考えます。

というかブラウザだけで10GB近く使っている私の環境が十分おかしいんですけどね。

確認した環境はRyzen搭載のノートPC

環境は前回のCore 5i-4590SからPCが変わりLenovoのThinkPad E595となりました。

CPU等のパフォーマンスはそこまで大きく変わらないのですが、5万切った所で衝動買いしたのが正直な所です。

このE595、CPUにAMDのRyzenを搭載したモデルです。Intel搭載モデルと比べると

  • ビデオメモリとしてメインメモリを2GB占有する
  • 占有する2GBは変更不可

な点が異なります。

ですがCPUが違ったところでWindows10自体の使用メモリ量は特に変わりません。

そうなると搭載メモリが8GBならOSは6GBしか使えない、となるのでメモリが足りなくなる可能性がたかくなります。

もし16GB搭載していれば差し引き14GBなのでまず足りるでしょう。ただ私の使い方だとメモリ不足の懸念がありました。

という事から32GBという「一体何に使うのだろう」というメモリ量を搭載した訳です。

ハード的な詳細は後日記事にする予定ですが、現在のスペックはざっくりですがこんな感じになります。

  • CPU:Ryzen 5 3500U
  • メモリ:32GB(DDR4 2666MHz 16GBを2枚)
  • SSD1台目:256GB (M.2 2280、PCIe-NVMe)
  • SSD2台目:500GB(SATAというかCT500MX500を増設)
  • Windowsのバージョン:Windows10 Pro Ver.1909

元々は8GB(4GB+4GB)ですが、下記の物に自分で差し替えています。背面の蓋ぜんぶを外すのが面倒でしたが、外してしまえば後は楽でした。

またCPUの仕様だとメモリ速度はDDR4-2400MHzですが、元々DDR4-2666MHzのメモリが搭載されていました。なのでそれに併せて仕様よりも早い2666MHzの物を搭載しています。

実際のメモリ使用量

タスクマネージャーのメモリをキャプチャーした物と、使っているアプリやその状況をまとめました。

今回は起動直後、 平常利用時にアプリを最大限起動した場合との3パターンになります。

起動直後

まずは起動直後です。

Windows10の搭載メモリは16GBで必要十分 起動直後

スタートアップで起動したり常駐したりしているアプリは以下のものです。

  • Google バックアップ(Googleドライブとの同期用)
  • Everything(超高速でファイル検索できるフリーソフト)
  • SetPoint(ロジクール製のマウスとキーボードを使っているので)
  • おもいでばこ とりこみ・かきだしツール(おもいでばこユーザーなので)
  • Packetix VPN(色々お世話になってます)
  • ESET Internet Security(アンチウイルスソフト。Defenderより多機能なので)
  • ATOK(ATOK Passportで使っています)

私の環境だと起動時点で6GB使っています。8GBだとすぐメモリ不足になるのが分かります。

インストール直後のWindows10なら2GB使わない位、会社で使っているCore 3i-7100のPCだと大体3.5GB程度です。

これだけメモリを使っているのはHyper-Vを使っていたり常駐アプリ等が多いからかもしれません。

また、Hyper-V関連のサービスやAcrobat、Officeのアップデートプログラムも起動するのでそれらも原因だと思います。

平常利用時

平常利用時はこんな感じです。

通常の稼働時でメモリ使用量は10GB程度となりました。

ビデオメモリに2GB使った上でですから、私の使い方だと16GB搭載すればまず足りる事となります。

先ほどの常駐アプリに加えて以下のアプリを起動した状態で10GBですね。

  • Hyper-V(Windows10 Proの仮想マシン1台。動的メモリ上限8GB設定)
  • 秀丸(既存ファイル1つと新規ファイル1つをタブ表示で起動)
  • Everything(検索結果表示)
  • タスクマネージャー
  • エクスプローラー×2
  • Sleipnir(タブブラウザ。タブは100個程度で常時参照するのは20個程度。一番のメモリ喰い)
  • Excel(vlookup等の関数を大量に使ったシートが6枚ほどのファイル)

このうちのSleipnir、Webページをいくつも開くとがメモリ使用量が5GB近くになったりとものすごいメモリを喰うんです。ただしアプリを立ち上げ直すと1GB切る位に減ります。

なので「定期的に立ち上げ直す必要あり」と使う上で微妙な所はあるのですが、代わりのアプリが見つからないので仕方なく使っている感じです。

またchromeも同じ様な傾向があり、特にWordPressで記事作成時のメモリ消費量が顕著です。起動時630MB程度だったのが記事を書くにつれ増えていき、2GB近くまでメモリを使う事もよくあります。

なのでSleipnirやchromeはメモリ使用量に注意して定期的に立ち上げ直す必要があるものの、16GBあればまず事足りる、という事が分かりました。

アプリを最大限起動した場合

アプリ等を最大に使った場合はこんな感じです。

Windows10の搭載メモリは16GBで必要十分 アプリ等を最大に使った場合

私の場合、アプリを最大限起動した時の使用メモリ量は18.7GBとなりました。

ちなみに起動した主なプログラムはこれらです。またWidows10 Proの仮想マシン2台でもアプリは起動しており、メモリは4GB以上は使用しています。

  • Hyper-V(Windows10 Proの仮想マシン1台。動的メモリ上限8GB設定)
  • 秀丸(既存ファイル2つと新規ファイル1つをタブ表示で起動)
  • Everything(検索結果表示)
  • タスクマネージャー
  • エクスプローラー×4
  • リモートデスクトップ(全画面表示)
  • Sleipnir(タブブラウザ。タブは100個程度で常時参照するのは20個程度。)
  • Excel(vlookup等の関数を大量に使ったシートが6枚ほどのファイル)
  • FireFox(タブブラウザ。タブは20個程度、プラグインはツリー型タブくらい。)
  • メーラー(Shuriken2018。使ってもメモリは20MB程度。)
  • Chrome(タブブラウザ。タブは10個程度、拡張機能はそれなり。)

この状態で約19GB。もったいないですが10GB以上余ってます。

メモリモジュールの価格も考えると16GB+8GB=24GBでも良さそうですが、以下の3つから16GB+16GB=32GBにしました。

  • デュアルチャネル動作(同一容量のメモリでないとダメ)
  • 増設時は可能な限りの上限を搭載する(2回目の増設時、1回目分がもったいないしまたやるの面倒。)
  • 仮想マシン向けの余裕

なので上限32GBにしたのですが、この結果からすると現状の私の使い方ではメモリが余る結果となりました。

特に仮想マシン向けの余裕は仮想マシンの同時稼働台数を増やしたかったのもあるんですけど、複数台起動したところでつかえるのは1台だけ、という当たり前の事に気が付くだけとなりました。

まとめ

という事で「メモリは16GBあれば必要十分」という事がよく分かりました。

8GBだとOfficeやAcrobat Reader、アンチウイルスソフト等をインストールして使うとなると心許ない所があります。

特にRyzen環境ではビデオメモリに2GB持って行かれますからより顕著でしょう。

逆に32GBだと多すぎて余裕を持て余しています。

「メモリ上に構築したドライブをキャッシュで使う」という、昔に流行った使い方をしてもいいかもしれません。

でも設定が面倒だからもうやりたくないですし、MVNeであれば速度的なストレスは感じられないので今更やるメリットも感じません。

そうするとやはり16GBが一番バランスがとれた容量だと感じます。

なんとなく経験則的な所からですが、Windows95の時代もメーカー製PCの初期メモリ量は16MBだけど32MBに増設すると早くなる、とかでした。

なのでメモリ量は「メーカー製PCの初期メモリ量の2倍」位がちょうどいいのかもしれませんね。

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