在宅勤務を2週間やってみて感じたメリットとデメリットを上げてみたけど、やっぱり向き不向きがある

四方山話Windows,リモートデスクトップ

2020年の春節を前に、中国武関で発生した新型コロナウイルス。

この年の春節で旅行先一位が日本だった事や世相など色々あった結果、食い止める事をしなかったので日本国内にも蔓延するであろう状況となりました。

それを踏まえ会社からは1/27より在宅勤務となり、翌週も延長され都合2週間在宅勤務をおこなっています。

これまでも在宅勤務は行っていたので仕事上や技術的な問題はなく、仕事自体は無事にこなせています。

ですが在宅勤務を2週間しか行っていないのに生活リズムは完全に狂ってしまいました。

今回は在宅勤務のメリットと、デメリットを上げたいと思います。

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在宅勤務の環境と私の業務内容

環境はリモートデスクトップで自宅の個人PCから会社PCに接続して業務を行っています。

リモートデスクトップで接続する為のネットワークはPacketix VPNで、東日本大震災からしばらく後には構築が完了しました。

完成後から天候不良等で出勤できない場合は在宅勤務を行っており、いまではアルバイトにもリモート環境を解放しています。

そして私の業務はサポート対応が主なもので基本メールや電話等のやりとりです。会社内でも相手に直接合うコミュニケーションがあまり必要無い事もあり、在宅勤務と相性がいい業務になります。

本来はクラウド環境を構築すれば済むのですが、調査時に接続するデータベースやサーバーは会社PCからのみ接続可能な事から「リモートデスクトップで自宅の個人PCから会社PCに接続する」という形となりました。

セキュリティについては各人がしっかり管理する事と、リモートデスクトップで接続する以外の事は行わない様になっています。例えばファイルのやりとりは行わない、等ですね。

在宅勤務のメリット

これまでも在宅勤務を行っていましたが、やはり

  • 出勤時間が必要ない
  • 通勤ラッシュの満員電車に乗る必要がない
  • 外出しないのでお金が減りにくい

といった3つが上げられます。個別に理由を挙げてみます。

出勤時間が必要がない

よく言われますが出勤時間が無いのは本当に楽なんですよね。例えば通勤が往復2時間だとすれば、その時間を違う事に使える訳です。例えば睡眠とか。

さらに副次的なメリットとして「電車が遅れて遅刻するぅ!」と言う様な事も無くなるので、時間に追われなくなります。

この時間に追われるストレスは実際かなりの大きさです。無くなると相当精神的に楽になります。

余談ですが業種によっては会社の定時は不要だと思っています。24時間好きな時間で働ける仕組みと、その仕組みを運用する覚悟の問題だけと考えています。

通勤ラッシュの満員電車に乗る必要がない

在宅勤務なら物理的な移動で「何時までに出社する」必要がないので、会社の出社時間に間に合う様な電車に乗る必要もありません。

決められた時刻から業務を開始できる、または指定された物事をしっかりこなせば良いだけです。

なので変な話、寝起きのベッドから仕事し初めたって良いんです。仕事をすれば良いだけなんですから。

通勤ラッシュは体力と精神力をゴリゴリ削りとりますが、それに巻き込まれる必要がありません。

もうね、在宅勤務が使える様になるとラッシュの電車に乗れなくなります。いやほんとマジで。それ位楽。

これも先程の定時と関連しますが、皆が同じ時間に働かないといけないのが謎なんですよね。それさえ無ければこんなくだらない通勤ラッシュなんて起きないのに。

外出しないのでお金が減りにくい

これは副次的なメリットですね。本当に細かいお金を使わなくなります。

出勤時のコーヒー、昼食や休憩時のコンビニスイーツ、帰宅時のちょっとした買い物。これが全部無くなります。これだけで一体いくら浮きますかね?

こう言った買い物は惰性で買う事もありますから、節約する為に買わない様に注意している方もいらっしゃると思います。

でもね、出かけないから買いにも行けないので注意する必要すらないんです。余計なストレスもありませんし、「あれ?あまり金が減ってないよ?」という感じでお金が残ります。

お陰で今月は収支が少しプラスです。

在宅勤務のデメリット

メリットがあればデメリットもあります。ヘタしたらデメリットの方が多い位ですが

  • 体力が落ちた
  • 必ず仕事をしないといけない
  • メリハリが付かない

を主な物として上げたいと思います、私の場合はこれらが切実でした。

体力が落ちた

私にとっては通勤する分も運動だった、というシンプルな物です。

というのも電車30分でつり革も持たずに立ち続けている事、自宅から最寄り駅まで徒歩7分、会社から最寄り駅まで徒歩10分の片道約50分あります。

歩くのは時速5km以上ですのでそれなりのハイペースです。さらに徒歩の時間は半分以上が坂道で上り下りの両方があります。

これだけ歩いたり立ったりしていれば、そこそこの運動をしている格好になりませんかね?

在宅勤務だとこれが一気にゼロになります。

他に運動らしいことは何もしていないので、そりゃ一気に体力も筋力も無くなりますよね。

まぁジムに通ったり、定期的に運動されている方には関係の無いデメリットですね。

必ず仕事をしないといけない

ある意味当たり前で、何言ってるんだかって話なんですけどね。

会社に出社している場合、席に座って何かやっていれば仕事している「フリ」ができます。そのやってるフリのお陰で成果物が多少遅れても「まぁやってたしなぁ」と許されたりします。

ですが在宅勤務の場合、その仕事している「フリ」が一切通用しません。

絶対に期日までにやらないといけないんです。だって成果物でしか結果が判断できないんですから。

なので期日があったりする物はその期日までに確実な達成が求められるので、「やってるフリして少し遅れてもいいや」という逃げが打てなくなるんです。

さらに自宅ですから、仕事モードへの切替がうまく出来ないと仕事に集中できず気が散るばかり。

まぁやるべき事をきちんとやりきる方(=セルフマネジメントできる方)なら全く問題無いんですけどね。

メリハリが付かない

今回一番困った点です。上手くメリハリがつかず、気が散って必要最低限な事しか行えませんでした。

狂った最大の要因は仕事と家庭の空気が混ざる為で、やはり会社は仕事に集中出来る環境な事がよく分かります。

このメリハリが付かない要因はいくつかあり、他の所で上げた内容とかぶりますが私の場合は

  • 家族と自分の認識のズレ
  • タイミングのズレ
  • 自宅とオフィスでPC周りの環境が異なる

といった事でした。

家族と自分の認識のズレ

家族と自分の認識のズレは伝える事で段々収まってきましたが、多分家族がいる場合は絶対に起こる事だと思います。

というのも私は会社にいるのと大差無く仕事をしているので「体が家にいるだけ」という認識です。ですが家族からするとそこにいるので どうしても 「家にいる=休み」の認識になる様です。

また客先に電話をする事もあり、その場合は事前に声がけして極力静かにしてもらう様に協力をお願いしています。ですがどうにも忘れるのか普通に話しかけられる事も多々ありました。

慣れの問題なのかもしれません。ですがこうやって仕事と家庭の空気が混ざるとメリハリが消える訳です。

タイミングのずれ

そして自宅だと自分以外の要因で決められるタイミングのズレも結構な要因です。特に昼食のタイミングは顕著です。

家人はいつも食べている時間の12~13時頃に昼食について声をかけてくれます。家にいるのですから声をかけてくれるのはありがたい話です。

ですがこちらは仕事中で大体12時頃は食事どころで無く、一段落した14時頃で食べる事が身に染みついています。

会社はそれぞれ各人が自由にしてよく、食事も個人的なタイミングで取れます。周りも会社なので昼休みラッシュを避けていたら14時位がベストな事でその時間になりました。

ですが家人をそんな時間まで待たせるのは申し訳ないですし、自分だけ遅らせるのも面倒です。すると声をかけられたタイミングで食事をするしかありません。

結果、タイミングが狂ってメリハリを上手く付けることが出来ませんでした。

自宅と会社でパソコン周りの環境が異なる

会社のPCは当たり前ですが「仕事をする」以外の事には向いていません。

個人のPCと異なり、仕事に使わない様なデータやソフトは基本的にないので仕事をするか、それに類する事位しかできません。

ですが自宅にある個人のPCは逆に「何でも出来る」のが問題です。

会社のPCに繋いで仕事したり、個人PCですから個人的なデータやソフトも色々入っています。つまり気が散る要因しかありません。

やっぱり会社で出来ない事、個人PCでやりたかった作業等が出来ちゃうのでそちらを優先する事が増えてしまいました。

結果としてメリハリが崩れた要因となりました。

デメリットの解決策

主に3つのデメリットを上げました。

このデメリットは基本的にメリハリがついて集中出来る環境が用意できれば解決できるので、

  • 出社する
  • 自宅のどこか一部屋に篭もる
  • コワーキングスペースを活用する

と言う方法でデメリットが消えます。

出社すれば当然デメリットはありません。でもメリットも一切なくなります。

自宅のどこか一部屋、例えば書斎等の一人で集中できる場所があれば在宅勤務はメリットの方が大きくなります。

住環境に左右される要因ですが、一人になって集中できればよいのでこういった物を使うのもアリだと思います。

最後はコワーキングスペースを活用する方法です。

ただしノートパソコンと言ったハードの問題や、回線のセキュリティ、コワーキングスペースの場所や費用の問題もあります。なのでちょっと在宅勤務に使うのはハードルが高いと思います。

私自身は2つ目のテントか、やはり性格的な物もあり出社する事を検討しています。

おわりに

今回上げたデメリットはすべて在宅勤務が1日の時から出ていた物です。

出たときにちゃんと対処していればもう少し快適に在宅勤務できたかな、と感じています。

やはり出勤時間がない事、満員電車に乗らなくて良いのは在宅勤務の相当なメリットです。

私の場合は基本的には出社した方が良さそうな感じなので、気分で自宅か会社に行くかを自由に切り替えられる様になれば最高ですね。

ですが出社した方が急な打ち合わせが出来たりとメリットもあるので難しい所ですが、少なくとも通勤ラッシュの時間に出勤するのは本当にイヤになりました。

余談ですが、なんとなく会社は在宅勤務に切り替えたい空気を匂わせ始めましたがどうなる事やら。

レクタングル

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