WindowsをSSDに換装する時はダイナミックディスクだと失敗するので注意が必要です
HDDにOSをインストールしたPCの動作があまりに重いので見て欲しい、と声がかかりました。
該当PCを確認した所、32bitOSなのでメモリが4GBまでな事とChromeをメインに使っている事でスワップが大量に発生、HDDの仮想メモリを使う事から動作が異様に重くなっている状態でした。
その為単にSSDに変えればある程度早くなるだろう、クローン作業自体は何度もやってるから大して問題ない、と軽く考え移行作業を開始しましたが結果は失敗。今回はその顛末についてまとめたいと思います。
SSDに移行する方法
Windows7でも10でも単にツール使うだけです。SSDに移行キットが付属していればそれで十分です。実際SumsungのSSDに付属のツールで移行できました。もし無くてもフリーソフトで対応可能です。手順を簡単にまとめるとこんな感じでしょうか。ノートラブルの場合、と仮定します。
必要な物
- SSD(当然ですが)
- 移行ソフト(付属かフリーの物を手に入れる)
- 外付けHDDケース(あると捗ります)
- SATAケーブル等の接続用ケーブル類(内蔵の場合は要注意)
これだけあれば十分です。特に外付けHDDケースは合った方が便利です。安価なUSB2.0のでも十分なので用意しておく事をおすすめします。また内蔵する場合の接続ケーブル類はあると思ったら無い、といったうっかりミスをしやすいので要注意です。
ちなみにソフトが付属していない場合はEaseUS Todo Backup Freeというソフトがよく使われています。具体的な使い方についてはここではふれませんがダウンロードは下記のリンクから可能です。
移行手順
- SSDを外付けHDDケースに取り付ける
- 「コンピュータの管理」にある「ディスクの管理」でベーシックディスク(超重要)にする
- フォーマットして右クリックしたら表示されるメニューから「パーテーションをアクティブにマーク」をクリックする
- 移行ソフトで元のHDDから外付けのSSDにクローン作業を行う
- HDDとSSDを付け替えて起動テスト
この中で重要なのはベーシックディスクで設定する事です。これをダイナミックディスクにすると失敗します。
ダイナミックディスクで移行に失敗
SSDはちゃんとベーシックディスクにしているのですが、移行元のHDDがなぜかダイナミックディスクになっていた為、クローニングしてもアクティブにマークしても全く認識しません。
そらそうです。ディスク管理の仕組みが全く違うのですから。詳細はIT用語辞典に両方の説明が載ってたのでリンクしておきます。こちらでご確認ください。
ざっくりと別物である、と分かればいいと思います。
一応EaseUS Todo Backupの有料版ならダイナミックディスクでも移行可能です。ですが人からの頼まれ事で、やった所で効果があるか分からないのですからとても買う気は起きませんでした。
おわりに
今回はダイナミックディスクのお陰で移行することが出来ませんでした。
ただ何もしないのもどうかと思い、仮想メモリ用ドライブとしてSSDを取り付けています。HDDだけよりも動作が速くなった所や、固まる事も無くなったのでとりあえずはマシになったかな、という所です。
また今回の結果を受け、富○通製のPCは避けようと思います。変な設定にしてるじゃ無いよ。