Speed Wi-Fi NEXT W04 を楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT」で使える様にしてみた
楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT」、自社エリア内ならデータ通信無制限という事でして。
そうすると「モバイルルーターで使えば無制限の高速回線が手に入るじゃん?」って事で調べてまとめてみたという記事です。
この記事では「Speed Wi-Fi NEXT W04」についてまとめています。
まだ個人向けのメモ書きから体裁は整えきれていないので色々雑なのはご了承ください。
W04は分解もしてみました。すげぇ簡単。
まずは楽天モバイルの通信周波数帯(Band)を確認
認識すれど通信できずって事が起こるので事前の確認は大事です(実際やらかした)。
まず楽天モバイル(MNO)に割り当てられている通信周波数帯(以下、Bandと表記)は
- Band3(自社回線。アンリミットで無制限になる方。ドコモとワイモバイルも割当有)
- Band18(auのパートナー回線。データ通信量に上限あり)
なので最低でもBand3、パートナーエリアで使いたいならBand18にも対応しているデバイスが必要になります。
W04をはじめとした使えるハードについての検討
Band3とBand18に対応している、使えるハードについて検討してみます。
まずSIMフリー機なら使えるだろうと思われます。
動作確認リストに記載があれば確実ですが、ドコモとauに対応しているSIMフリー機種ならまず問題無いと思います。
例えばモトローラのmoto e6sはSIM入れるだけで勝手にAPNの設定も行われてすぐ利用可能でした。
他にはSIMロックを解除した各キャリアのiPhoneとか、ドコモかワイモバイルのものなら使える気がします(未確認)。
で、今回はスマートフォンではなくモバイルルーターを使おうとしています。
改めてルーターで調べてみると、価格がこなれていて使いやすそうなのはこんな機種でした。
UQまたはau
使える機種は3つありました。
- W03
- W04
- W05(特にWiMAX2+のものはSIMフリー)
この3機種が使えるのですが、さらにファームウェアのバージョンにより使えるかどうかが変わります。使えるファームウェアバージョンは以下です。
- 11.450.05.20.824(動作報告あり)
- 11.450.05.23.824
- 11.450.05.34.824
- 11.450.05.45.824(自分自身で動作確認済)
11.450.05.52.824よりも前のファームウェアが必要になるのがネックですね。
ダウングレードの方法やファームウェアのファイルは検索すると結構見つかりました。
また更新内容は「Speed Wi-Fi NEXT W04 のファームウェアのアップデート履歴をまとめてみた」にまとめてみましたが、機能的には11.450.05.45.824ならまず大丈夫だと思います。
UQ版とau版では手順が異なる様ですが、今回手に入ったのはUQ版の「W04」ですのでこちらで試してみることにします。
Pocket Wi-Fi
実はPocket Wi-Fiの機種も使える事が分かりました。
- GL06P(実はSIMフリーらしい)
実際、GL06Pを入手できたので試してみました。
単にSIMフリーかつBand3に対応していたという話です。APN設定するだけですぐ使えましたが、Band3のみの対応なので自社回線エリアでしか使えないのがちょっとネックかもしれません。
「モバイルWi-FiルーターのGL06Pで楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT」回線を使える様にしてみよう」でまとめています。
W04に楽天モバイルのAPNを設定する
ではW04の設定です(細かい所はマニュアル見れば載ってるので割愛しますのでご了承ください)。
まずWi-FiかUSBケーブルでW04に接続した後、管理画面からAPNの設定を行います。
W04はHUAWEI製で、HUAWEIのモバイルルーターは初期状態だと管理画面の設定値が
- 管理画面アドレス 192.168.100.1
- ユーザー admin
- パスワード IMEI番号の下5桁
の設定になっています。
無事に管理画面へログインできたらAPNの設定を行います。設定値は以下です。
- プロファイル名:好きな名前
- APN:rakuten.jp
- ID:なし
- PASS:なし
- 認証タイプ:CHAP
- IPタイプ:IPv4&IPv6
APNの設定が終わったらau版かUQ版かで操作が変わります。
au版W04はお手軽かも
au版でBand3のun-limitとBand18のパートナーエリアの電波が強い方で使うならこれで設定完了です。
APN設定後、SIMを入れて再起動すれば電波をつかんで左上にアンテナピクトが立ったら使える様になります。
またアンテナピクトが立った後は本体の設定画面から通信設定→ローミング設定→ローミング設定をonにしたら通信モードで好きにエリア切り替えも可能になります。
ですがBand3のun-limitだけで使いたいならUQ版と同じBandの設定が必要になります。
UQ版W04はバンド固定が必要
UQ版はそのままだと楽天モバイルでは必須のBand3とBand18が使えません。
というのもUQ版の機種は起動したら最初にBand41を探しに行くのでSIM指しただけだと通信できません。さらに標準ではBand41とBand18が利用可能でBand3が使えない様になっています。
なのでBand3とBand18でun-limitとパートナーエリア、またはBand3でun-limitだけを使うかのどちらかで設定してやる必要があります。
この設定は「HW EntityList」というアプリで行う事が可能です。
ちなみにこのアプリはAndroid限定です。Wi-Fi-運用の4.2.2の端末でもインストールできたので、こういう時用に古い安いのが1台あってもいいかもしれません。
ちなみに私が使ったのはソフトバンクの303SHです。
HW EntityListについて
Androidスマホに「HW EntityList」アプリをインストールする事となります。
この「HW EntitiyList」を使うには「DeplpyGate」というアプリも入れる必要がありました。
ただ「DeplpyGate」は入れる際にセキュリティレベルを低くする必要があります。この点からも日常使っている物とは別の作業用端末が1台あると精神的に楽かもしれません。
ざっくりな使い方は、
- アプリを開いて右上メニューの設定に進む
- adminパスワードを入力して戻る(初期値ならにIMEIの下5桁)
- GETを押して設定されているBandを取得する
- Band3とBand18にチェックを入れてSETを押す
という操作でいける、との事でしたが私の環境だとBandの設定でエラー(エラーコード:112008)になります。
そこでエラーコード表(https://github.com/HSPDev/Huawei-E5180-API)を確認すると、「ERROR_NET_SIM_CARD_NOT_READY_STATUS」と言うことが分かりました。
SIMカード破損という事でしたので、何度も抜き差ししたからか楽天モバイルのSIMカードが壊れたと思われます。
そこで手元にあった解約済のSIM(auの奴)をW04に入れて設定したところ、無事に設定完了できました。壊れていなければ通信できないSIMカードでも大丈夫な様です。
その後、楽天モバイルのSIMを再発行して刺し直したら無事アンテナピクトが立ち、Band3とBand18での通信が無事できる様になりました。
おわりに
久しぶりにこういう遊びが出来たので楽しかったです。
たまには実用性を置いといて、こうやってガジェットをいじくるのも悪くないですね。
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