Windwos10のメモリは16GBでいいけど32GB以上あってもいいのかも(2022年現在)

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以前書いた「Windwos10のメモリは8GBだと不足、16GB以上搭載するべき」「Windwos10のメモリは32GBだと多すぎ、16GBがベスト」という記事の続きです。

使用環境が変わった事もあり、また色々な記事もあったので改めてまとめる事にしました。

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最初に結論:やっぱ基本は16GB

前回と同じですが、やはり基本16GBは搭載した方がいいと感じます。

8GBでも足ります。Windows10で、EdgeやChromeでタブ4、5個とワードかエクセル等を使う程度なら支障ないでしょう。

2022年時点ではメモリ8GBのサブノートを上記の様な使い方をしている分には全く支障ありませんでした。

Office365とかのブラウザアプリ使うのも特に大丈夫。TeamsやZoomでオンラインミーティングするにも、他にファイルを開いたりとかしなければまず足ります。

ただ8GBは「現時点なら足りる」と言う話で、今後怪しくなりそうなのが問題なんです。

というのも詳細は後述しますが、ブラウザの使うメモリ量が増えている為です。コンテンツがリッチになっている分、結果としてメモリ消費量も増えている感じですね。

以前の記事では

私自身「chromeで開くタブは20個くらいで、ある程度の関数使っているエクセルファイルを3つ開く程度の使い方」の人で、かつ予算を抑えたいなら8GBを進めます。

https://sakura86.com/optimum-memory-loading-2/

としましたが、2022年11月時点では8GBの環境だと開いているページによっては重たい場合もあると思います。

例えば「Youtubeで4Kや高画質で動画見る」とか「ネトゲやる」とか「写真加工する」とか「仮想マシンを動かしたい」とか。さらに場合によっては常駐アプリも出てくるでしょう。

そうなってくると16GB合った方がいいと思える場面が増える状況になっています。

個人的な所では仮想マシンを使う機会が増え、メモリ32GBでも怪しい時があります。

今回はその辺を使用感をまとめていきたいと思います。

確認した環境はRyzen搭載の超小型デスクトップPC

環境は前回のLenovoのThinkPad E595からPCが変わり、ThinkCenter M75q Tiny Gen2となりました。

超高コスパマシンとして有名なモデルですね。飛びつきました。

CPUがRyzen 5 3500UからRyzen 5 PRO 5650GEになります。パフォーマンスは大きく上がりました。このPROにしたのは仮想マシンを使う為な所がありますが、体感ではよく分かりません。

AMDのRyzenでGPU内蔵型、以前はビデオメモリとしてメインメモリを2GB占有していました。

買うときは知らなかったのですが、現在は搭載メモリ量のうち、最大で半分まで動的に使用する様に変わった様です(詳細は未調査)。なので使ってない時は少なく、使う時は大量にメモリを使う様になりました。

以前は32GBで使っていたから、という理由にもならない理由で32GBというメモリ量を搭載したのですが、ある意味正解だったのかも知れません。

ハード的な詳細はあちこちにレビューあるので触れませんが、現在のスペックはこんな感じになります。

  • CPU:Ryzen 5 PRO 5680GE
  • メモリ:32GB(DDR4 2666MHz 16GBを2枚、E595から流用)
  • SSD1台目:256GB (M.2 2280、PCIe-NVMe)
  • Windowsのバージョン:Windows10 Pro Ver.22H2

元々は16GBでしたが、E595で使っていた下記のモノが2枚あるので差し替えています。ネジ1本外して、カバー2つ取るだけなのでこの手の作業はノートに比べると圧倒的に楽です。

本来はDDR4-3200MHzですが、メモリが高い時期だったので性能落ちるけどE595で使っていたDDR4-2666MHzを流用しています。

本来の3200MHzならさらに性能上がるんで、値段も落ち着いてきたのでそのうち載せ替えようと思います。

実際のメモリ使用量

タスクマネージャーのメモリをキャプチャーした物と、使っているアプリやその状況をまとめました。

今回は起動直後、 平常利用時、使うであろうアプリの組み合わせのうち最大のものの3パターンを上げます。

起動直後

まずは起動直後です。

Windwos10のメモリは16GBでいいけど32GB以上あってもいいのかも(2022年現在) 起動直後

スタートアップで起動したり常駐したりするアプリは以下のものです。

  • Everything(超高速でファイル検索できるフリーソフト)
  • Logi Options(ロジクール製のマウスとキーボードを使っているので)
  • Logi Options+(ロジクール製のマウスとキーボードを使っているので)
  • G hub(ロジクール製のマウスとキーボードを使っているので)
  • Packetix VPN(色々お世話になってます)
  • PowerToys(入れたけど大して使ってないです)
  • ATOK(ATOK Passportで使っています)
  • ATOK イクミル(ATOK Passportで使っています)
  • ATOK Sync(ATOK Passportで使っています)

以前は6GBでしたが、アンチウイルスソフトやGoogle Driveをやめた事で2GB減りました。

現在は4GB使用していますので、そいつらがどれだけ喰ってるんだって話ですね。

もし8GBだったらブラウザやワードなどを使い始めた時点でメモリ不足が見えてきます。

インストール直後のWindows10なら2GB使わない位なので、サブノート等の「必要なときに必要な事にだけ使うパソコン」なら8GBでもいいのかと思います。

平常利用時

平常利用時はこんな感じです。

Windwos10のメモリは16GBでいいけど32GB以上あってもいいのかも(2022年現在) 平常時

通常の稼働時でメモリ使用量は以前より2GB増え、12GB程度となりました。

ビデオメモリは512MB使ってないので純粋にアプリで喰ってる格好です。ここまでなら16GBあればとりあえずは足りる事が分かります。

ここでは先ほどの常駐アプリに加えて以下のアプリを起動した状態になります。

  • BlueStacks(Androidの仮想マシン1台。メモリ4GB設定)
  • 秀丸(既存ファイル1つと新規ファイル1つをタブ表示で起動)
  • タスクマネージャー
  • エクスプローラー×2
  • Sleipnir(タブブラウザ。タブは250個程度で常時参照するのは40個程度。一番のメモリ喰い)
  • Excel(vlookupやピボット等を大量に使ったシートが16枚ほどのファイル。2MB位)
  • Edge(TeamsやOutlook Online等で使用。タブ10個ほど)
  • リモートデスクトップ×1(会社の端末に接続する為常時利用)

ただ平常時でもかなりミニマムな状況です。大体はこれより使っています。

このうちのSleipnirは相変わらずのメモリ喰いです。立ち上げ直後から段々増え続けます。これはChromeも同じなので、Chromiumの宿命なのかも知れません。

どうしても「横のタブでグループ化、縦のタブで各ページ表示」できる「安全」なブラウザが他にないのかが謎です。相変わらず見つけられません。

この所、ブログ書いてなかったのでChromeは抜けてますがまた書き始めれば当然メモリを喰うアプリになります。大体2GBは軽く喰います。

ちなみにEdgeもChromiumになったからか、定期的に立ち上げ直さないとメモリ結構喰います。

なのでSleipnirやchrome、Edgeでタブを大量に使いつつオフィスアプリを動かす環境でもメモリ使用量に注意して手を入れれば16GBで事足りる訳です。

ですがこれ以上何かし始めると途端に足らなくなる状況でもあります。

メモリ量を増やすことで処理量や速度が変化するのでこのさじ加減が悩ましいポイントと思います。自分もそうでしたし。

ただ足りてる限りは積極的に16GB以上にする必要はあまりないです。こちらの記事のベンチマークが参考になると思います。

「4GBだと足らないよ」という記事なんですが、16GBと32GBでの速度差が気になるレベルではない事も分かると思います。

アプリを最大限起動した場合

アプリ等を最大に使った場合はこんな感じです。

Windwos10のメモリは16GBでいいけど32GB以上あってもいいのかも(2022年現在) 最大

アプリを最大限起動したら26GBになりました。

原因はシンプルにHyper-Vです。メモリの設定が8GBと10GBですし。

  • Hyper-V(Windows10 ProとWindows11の仮想マシン。動的メモリ上限8GBと10GB設定)
  • BlueStacks(Androidの仮想マシン1台。メモリ4GB設定)
  • 秀丸(既存ファイル1つと新規ファイル1つをタブ表示で起動)
  • タスクマネージャー
  • エクスプローラー×2
  • Sleipnir(タブブラウザ。タブは250個程度で常時参照するのは40個程度。一番のメモリ喰い)
  • Excel(vlookupやピボット等を大量に使ったシートが16枚ほどのファイル。2MB位)
  • Edge(TeamsやOutlook Online等で使用。タブ10個ほど)
  • リモートデスクトップ×1(会社の端末に接続する為常時利用)
  • FireFox(タブブラウザ。タブは20個程度、プラグインはツリー型タブくらい。)
  • Chrome(タブブラウザ。タブは10個程度、拡張機能はそれなり。)

この状態でやっと26GB。あまりは5GBです。もう一台仮想マシン動かしたり、Photoshopみたいなアプリを動かすとほぼアウトですね。

この状況はまず無いのですがたまになります。ココにさらにTeamsとか入ってきます。その状況だと16GBや24GB(16GB+8GB)も無理があります。

最近では「使用目的ごとに仮想マシンを作っておけば、パソコン買い換えても再設定する必要ないよね?」という考え方になってきたので仮想マシンをもっと動かす可能性があります。

他にもデジカメ画像をPhotoshopで画像加工しようとするとこの状態だと結構厳しい所です。

そうなると少なくとも32GB、画像もやるなら最大の64GBまで行っていいと思えてきます。

まとめ

という事で「やっぱ基本は16GB」という結論にたどり着いた次第です。

8GBは今となると心許ない所があります。逆に32GBだと大多数の方は多すぎるでしょう。

メモリを多くして「メモリ上に構築したドライブをキャッシュで使う」でもいいかもですが、今はSSDの速度が速いので設定するメリットを特に感じません。

そうすると前回同様、16GBが一番バランスのいいとれた容量なのでしょう。

ですがやる事によっては16GBだと足らない、特にブラウザは勝手にメモリをドンドンと使っていくのでその辺りもチェックした方がいいと思います。

ちなみに以下の資料によると2021年時点では日本だと8GB位が多い感じです。

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