フィルムスキャンできるスキャナーが欲しいので現行機種と中古機種を比較・検討してみる まとめ

2019年9月13日ハードウェア関連,パソコン関連,四方山話Windows,スキャナー,ハードウェア関連

祖父や自分が残した35mmネガフィルムをスキャンしたいと思い立った事から始まったこのスキャナーシリーズ(?)。

1ヶ月近く書けて機種を考えていたにも関わらず、結局は安価な候補機を見つけて衝動買いという落ちにたどり着いたのですが、記事を振り返りつつ改めてなにがどうしてどうなったのかをまとめておこうと思います。

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ネガスキャンに至る発端

実は「ネガフィルムをスキャンしたい」と思い立ったのは2000年頃、フラットベットスキャナーが1,200dpiになったり、フィルムスキャナーが全盛期だった頃の話です。ちょうどその頃、デジカメが流行ってきた頃でもあります。

祖父はデジタルや流行り物、自分でどうこうする事が好きだった為か、フラットベットスキャナーで紙焼きからパソコンに取り込んでは加工し始めていました。ですが満足できなかったのでしょう。気がついたらSCSI接続のフィルムスキャナーも購入していました。

元々祖父の影響で写真を撮っていてそれなりにネガが溜まっていた事もあり、私も借りてスキャンしたのもこの頃です。ですが解像度が1,200dpiだったり保存したハードディスクを飛ばしたりと当時のデータはもう手元にありません。

ただネガは手元にあるので「又いつかやればいいや」と思って放置していました。

ですがカメラもフィルムからデジカメに置き換わり、フィルムを使う事自体がかなりニッチな事になってきています。そんな今に至ってはフィルムスキャン自体が難しい環境となってしまいました。

その状況を理解しつつも「まだ大丈夫だろう」とあまり調べず放置していたのですが、先日ふとネガを確認するとかなり劣化している事が分かりました。

「多分この先、自分でネガスキャンする事自体が難しくなる」と判断した事が今回の発端だったりします。

スキャナーの必要スペックや機能を考えよう

そこで昔操った杵柄ではありませんが、スキャナーを用意してスキャンすればいいやと軽く考えてからの機種選定です。もう昔の様にフィルムスキャナーの現行品は存在しませんし、まずスキャナー自体が廃れた周辺機器になっています。

ただ知識だけは残っていますから、その辺を踏まえてどういった機能が欲しいのか改めて考えてみよう、と言う事で「フィルムスキャンできるスキャナーが欲しいので現行機種と中古機種を比較・検討してみる その1 検討機種と求める機能」にまとめてみる事にしました。

ここで調べれば調べるほど古い記事ばかり出てきますし、「新品買うならGT-X980しかない」と言う感情に染まっていきます。

買うスキャナーを決めよう

最初「フィルムスキャナーが中古なら5,000円位であるだろう」と考えていたのですが、ヤフオク等で調べると想像以上に高値ばかり付いています。古い機種にこんな価格が付く事が信じられないレベルでした。

中古のフィルムスキャナーに金額出して買う事も考えました。ですがインターフェースは古いしドライバーもない、さらに古いのでいつ壊れるか分からない物です。そんな物を高額出して買う位なら、新品のフラットベッドでいいやと調べてみればGT-X930が良さそうだ、となっていった訳です。

ですが趣味でネガスキャンをやり続けるならとにかく、今ある程度だけ使う物です。そう考えるとちょっと5万オーバーは高すぎて選べません。次はGT-X830でしょうが、これも新品3万なので目的からすると躊躇します。そして新品はもう他に選ぶ機種が無い、という事がこの時点で分かります。

ですがスペックだけ見ると解像度は過去の機種と比べて大差がありません。つまり枯れた技術で、新しい物が出る度にスペック差が出なくなっている、と言う事がわかります。そしたら安い(だろう)し中古のフラットベッドを探そう、と言う考え方に変わっていきます。

そこで性能やスペック、年式をまとめてみることにしました。

そして具体的に検討してみたのが「フィルムスキャンできるスキャナーが欲しいので現行機種と中古機種を比較・検討してみる その2 エプソンの場合」と「フィルムスキャンできるスキャナーが欲しいので現行機種と中古機種を比較・検討してみる その3 キヤノンの場合」になります。

ここでエプソンとキヤノンのサイトで調べながら思ったのが「スキャナーは本当に枯れきったんだな」という事でした。段々新機種が発売される周期も長くなり、前の機種と比べて性能も大差なく、目新しい事がほとんどありません。

スキャナーの存在理由が段々と薄れていったからだと思いますが、私にとっては困ってしまう所でもあり、ありがたい所でもあります。新しめで良い性能の機種と言っても10年近く前だったりするのは困りますが、古いから安くなるのはありがたい所です。

色々と調べてみた結果、都合6機種を候補とする事ができました。

そこからもう少し深掘りしてみた、というのが「フィルムスキャンできるスキャナーが欲しいので現行機種と中古機種を比較・検討してみる その4 候補機を深掘りする」になります。

まぁ深掘りする前に買っちゃってるんですけどね。なんだかなぁ。

買ったスキャナーをメンテしよう

そして衝動買いしたCanoScan 9950F、到着してすぐに動作かくにんしたら特に問題はありませんでした。これで目的を果たせそうですが、古い機種な事もあり原稿台の内側がかなり汚れています。なので分解清掃する事にしました。

清掃について「フィルムスキャンできるスキャナーが欲しいので現行機種と中古機種を比較・検討してみる その5 CanoScan 9950Fの分解と清掃」にまとめましたが、「あ、記事にすればよかった」と気がついたのはテストスキャンまで完了した時でした。間抜けですね。

色々考えましたが、とりあえずスキャンの準備はハード的に整った訳です。

おわりに

こうしてハードの準備は整いましたが、ソフトの準備が整っていません。

VueScanで動作しましたしスキャンも出来ました。なのでもう始められる状況ではあるのですが、どうにも設定が詰められません。

モニターの発色は安いモニター使ってるしキャリブレーションもしてないからおかしくて当たり前です。なので色はそこまで重視していないのですが、切り抜き方と原稿のセット方法が今ひとつおかしいので困っています。

色々試しているのですが、ネガが反り返っている事もあり上手くセットしたと思ってもどこか傾いていたり、ホコリが落ちてなかったり、と言うのを繰り返しています。

セットするのにこんなトレース台を使ってますがかなり便利です。それでもフィルムホルダーにセットする際にはずれるんだから本当に困ります。

この辺の調整がすんだらVueScanをレジストしてスキャンを始める予定です。JPEGと同時にRAWデータ(RGBとゴミ除去用の赤外線)で保存できるのがありがたいですね。

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