桜(ソメイヨシノ)を増やすのに挿し木をやってみた 経過その1
前回「実生のキンカンを育ててみる その5 新たに芽が出た&桜(ソメイヨシノ)の挿し木をやってみた」からの続きになります。
前回の続きですが、キンカンは問題なくノンビリ育っていて書くことがありません。
そこで今回は 挿し木をしたソメイヨシノについて、ある程度の進展があったのでまとめてみたいと思います。
またキンカンやサクラ等の園芸関連の記事を「園芸関連のまとめ(サクラの挿し木やキンカンの実生など)」にまとめています。
挿し木直後の状態(6月2日)
まず挿し木してすぐの状態です。全部で12本分あります。これ以外にも8本刺した物を実家に預けています。なので都合20本挿し木をしました。
これらは6月2日に選定したひこばえを使っています。
挿し木する前にメネデール入りの水に1時間浸けて水揚げし、その後ルートンを塗布してから指しました。
選定してそのままの枝は1時間も放置したらヘニョヘニョでした。ですがメネデール入りの水に浸した物は数時間経っても葉がシャッキリしていたので、効果を実感したことを覚えています。
この時点では12本すべて葉っぱは青々としていました。
指した部位は枝の中頃の5mm程度の部分を主に使っています。
親が植木屋さんに伺ったら先端がいいとの事でしたので、先端の穂先部分を3つ程使っています。
挿し木から1週間後の状態(6月9日)
挿し木から1週間後です。
この1週間、特に水やりもしていません。天気が落ち着いていた事もありますが、赤玉土は保水力がすごいですね。
そして早速ですが、白い矢印をつけた右側の3つはしおれました。この3つともすべて先端部分でしたが、どうにも保水力や水を吸う力も弱い様な感じです。
先端なので一番成長しそうですが、逆に弱すぎたのかもしれません。この3つは早々にリタイアとし、カビてきたので廃棄しました。
ちなみに実家に預けた分はこの時点で全滅しています。何やってんだマジで。
挿し木から2週間後の状態(6月16日)
挿し木から2週間後です。
1週間でダメになった穂先部分は外して少し余裕を持たせました。
2週間もすると、矢印の様に上手くいっていない物が出てきます。段々と葉が黄色く色が抜けてきました。
不思議な物で、徐々に駄目そうな雰囲気を醸し出しつつ頑張ってはくれるのですが、あるタイミングで急に色が落ちてきます。そうなるともうダメで復活する事はありませんでした。
ダメな物は分かりやすくていいんですが、枯れてくれる方がもう少し気楽な感じがあります。まぁタダのわがままですけどね。
ここまでの結果、枝が細かったり、先端に近い部分の物の方が失敗しやすい印象を受けています。植木屋さん、穂先がいいって言ってたのになぁ。
挿し木から3週間後の状態(6月23日)
挿し木から3週間後です。 現在の最新でもあります。
1週間で6本ダメになり残りは3つとなりました。
ダメになった6本はすべて指している部分が黒ずんでおり、そのまま放置したらカビが生えてきたので腐って黒くなったと思われます。
抜いてみると最初に塗ったルートンが水で固まった様に残っていました。そしてダメになったビニールポットの土を処分した際、鉢底の土はグショグショでした。
3週間も経っているのにグショグショという事は、水はけが上手くいってないなったのでしょう。失敗の原因は水分量のコントロールが上手くいかなかった事と思っています。
また1つだけ矢印をつけていますが、これも記事作成視点で腐ってしまい廃棄しています。なので2つが成功した状態です。
おわりに
2本は無事育っている様なので、この調子で秋口まで持ってくれる事を祈っています。
表土が乾いて軽くなっていたら少し水をやる程度にしているのですが、これからの季節は温湿度管理にかなり気を遣う事を予定しています。
また元になった桜は今年か来年の冬には切る予定だそうですが、もし来年リベンジできる様なら底に川砂でも引く等の水はけに考慮した形を取りたいですね。
とりあえず今はこの2本が無事に育ってくれる事を祈りたいと思います。
「桜(ソメイヨシノ)を増やすのに挿し木をやってみた 経過その2」に続きます。