mineo（マイネオ）を2年近く使って分かった良い点と（イチャモンに近い）悪い点
auからmineoにMNPし、2年近く使っています。
選んだ当時、ちょうど格安SIMとしてMVNOへの移行が一気に盛り上がった頃でもありました。色々と特徴のある会社が20社位ありましたが、その中から最終的にmineoを選んでいます。
選んだ理由はmineoならではの特徴がポイントになりました。今でもそのポイントはオススメできるポイントだと思います。今では使い続けて2年経つまでになりました。
そこで今回は、これまでにmineoを使って分かった良い点と（イチャモンに近い）悪い点についてまとめてみたいと思います。
まずはざっくりとmineoの説明を
mineoはマルチキャリアのMVNOです
格安SIMが普及しだした頃、ほとんどのMVNOはドコモ回線のみの提供でした。ですがmineoは早い内からau回線も提供しており、回線を選択できるのはかなり特徴的でした。
今はソフトバンクも含め3キャリアすべての回線を提供しているMVNOになりました。この3キャリアすべての回線を1社で提供しているのは珍しく、他には軽く調べてもLINEモバイル位しかありませんでした。
場合によりSIMロック解除が必要ですが、ドコモからでも、auからでも、ソフトバンクからでも移行しやすいMVNOになっています。
mineoの月額プラン
2019年4月現在の月額は以下の様になっています。ちなみに金額は全て税抜です。
シングルタイプ（データ通信のみ）の場合はこんな感じです。SMSはオプション扱いです。使う場合は下記の月額に180円プラスとなります。
| 基本データ容量 | Dプラン | Aプラン | Sプラン |
|---|---|---|---|
| 500MB | 700円 | 700円 | 790円 |
| ３ＧＢ | 900円 | 900円 | 990円 |
| ６ＧＢ | 1,580円 | 1,580円 | 1,670円 |
| １０ＧＢ | 2,520円 | 2,520円 | 2,610円 |
| 20GB | 3,980円 | 3,980円 | 4,070円 |
| 30GB | 5,900円 | 5,900円 | 5,990円 |
デュアルタイプ（データ通信＋音声通話）の場合はこんな感じです。
| 基本データ容量 | Dプラン | Aプラン | Sプラン |
|---|---|---|---|
| 500MB | 1,400円 | 1,310円 | 1,750円 |
| ３ＧＢ | 1,600円 | 1,510円 | 1,950円 |
| ６ＧＢ | 2,280円 | 2,190円 | 2,630円 |
| １０ＧＢ | 3,220円 | 3,130円 | 3,570円 |
| 20GB | 4,680円 | 4,590円 | 5,030円 |
| 30GB | 6,600円 | 6,510円 | 6,950円 |
これに10分かけ放題（月額840円）等のオプションが追加されていく事になります。
なので音声通話もするしデータ通信も3GB以上使うのであれば「キャリアよりかは安いけど他のMVNOよりちょっと高い」と言う感じになります。
mineoのその他特徴
特徴もかなりあるのですが、その中でもフリータンク、パケットギフトが最たる物だと思います。
フリータンクは余ったパケットを他者に提供する仕組みです。余ったパケットは繰り越しされますが、2ヶ月超えると消えてしまいます。それは勿体ないから誰かにあげよう、と言う仕組みです。
パケットギフトも誰かにあげる仕組みですが、これは特定の誰かにあげる仕組みです。友人等の間で融通を利かせる事もできます。ヤフオクで売ってる人もいるみたいですね。
「ユーザーに追加パケットを買わせよう」では無く「上手くやりくりしてね」と言うスタンスですね。回線使用料を余計に出す必要なくなるでしょうし、こういった助け合えるのは良い仕組みだと思います。
mineoの運営元
今はオプテージと言う社名ですが、元々は関西通信設備サービス株式会社と言う会社です。関西電力の100％子会社だそうで、この会社が色々な通信事業者と合併を繰り返て今に至ります。
コーポレートサイトへのリンクを張っておきますが、かなりちゃんとした会社です。
株式会社オプテージ
https://optage.co.jp/
mineoの良い点
一番はユーザーと向かい合う気がある事
mineoには「マイネ王」というコミュニティサイトがあります。
このコミュニティサイトの中に「アイデアファーム」と言うコーナーがあり、ここにユーザーからの様々な意見が書き込まれています。mineoスタッフがここを参考にアプリの機能改善したり、改善したらスタッフブログで報告しているのも日常茶飯事です。
こんな様にmineoはユーザーとやりとりしたり、定期的な報告したりと手間をかけています。ファンの集いも定期的に開催しており、ユーザーとちゃんと向き合おうとする姿勢は以前から変わりません。
実際にユーザー側からも評価されている様で、各種調査でも満足度1位になるのが多いみたいですね。
こうやってかなり好意的に受け入れられているmineoですが、過去には通信の最適化を黙って実施していた事もあります。なので絶対に変な事をしない、とは言い切れません。
ですが指摘された移行は変な話は聞きませんから、ユーザーと向き合っている点は変わりない様です。
こうやってユーザーに寄っているのは寡聞にしてIIJmio位しか聞いた事がありません。でもIIJmioも技術屋向けに優しくて一般ユーザー向けかと言われるとちょっと違う気はしますけど。
回線速度を毎月報告している
またスタッフブログでは毎月、データ通信速度を報告しています。報告では回線増強工事をいつ実施したか、速度が東京と大阪の特定地点でどれ位出ていたかをグラフにして説明してくれます。
私がmineoを選んだもの、この回線速度を毎月ちゃんと説明しているからです。
乗り換えを検討した頃、やはりキャリアに比べての速度は気になります。色々なサイトやメディアに記載された各MVNOの速度チェックを調べた所、極端に早い所や遅い所とありました。
テストでは早いけどブラウザ等では遅いテスト結果もあったります。そうするとどこまで信用していいのかが悩ましい事になりました。
でもmineoは遅かろうが早かろうがスタッフが「うちの速度はこうでした。」と定期的に報告してくれる訳です。どこのMVNOもいい事しか言いませんでしたが、悪い事でもちゃんと言うmineoの姿勢にとても好感が持てた訳です。
直営店等の店舗がある
MVNOは安い代わりに店舗がない事でサポートが弱い事がデメリットとしてあげられます。
ですがmineoの場合は直営店12店舗を含め、窓口が全国236箇所あります。主に家電量販店の店頭になりますが、即時開通も可能です。さらにスタッフから直接説明を受けたり、サポートしてもらう事も可能です。
実際私も即時開通したかったので契約はヨドバシカメラの店頭で行っています。またプランもAプランからDプランへの変更を秋葉原の直営店で行っていますが、キャリアの店頭と大して変わらない位の時間で交換が終わっています。。
やはり店舗があって直接行ける、というのはとても安心できますし、大事な事だと思います。
mineoの（イチャモンに近い）悪い点
昼と夕方の回線速度は速くない
MVNOを使う以上、諦めるしか無い部分ではあります。
計測しているのはどのMVNOでも速度が落ちる、お昼と夕方です。なので遅い時間帯だと分かった上で、我慢するしかないかなと思います。
ちなみに他の時間帯だったり、東京や大阪等の人口密集地で無ければ速度で支障が起きた事はありませんでした。私の場合、記憶の限りだと10Mbps位は楽に出てました。
どうしても昼と夕方が遅くて気になるなら、ワイモバイルかUQモバイルに変えると幸せになれるかと。ただ月額も上がるので、その辺は要検討かとおもいます。
月額の金額が高め
先に掲示した価格の通り、金額は少し高めです。
月額を抑えたいならmineo以外の方がいいと思いますが、店舗のサポートがあったり、パケットの融通が利いたりと言ったサービス全体で考えば一概に高いとは言えないと思います。
例えばLINEモバイルだと音声通話+データ通信1GBのドコモ回線なら月額1,200円です。ただmineoの場合は音声通話＋データ通信3GBで1,600円です。
なので本当に高いのかどうかは考え方によるかな、と思います。一応LINEモバイルはこちら。
提供している端末の価格が高い
とにかく端末は高いです。ほぼ定価です。
mineo限定な端末もありませんし、端末サポートも持ち込み端末に対応してますし。わざわざ買う理由はないです。回線使用料と合わせて割賦で支払いたい位しか理由は思いつきません。
そして他のMVNOではたまにセールみたいな事もしますが、mineoはまずやりません。やっても価格は高いままです。なので端末は基本的に中古を買うか、SIMフリー端末で検討する形になるでしょう。
中古端末でよく見るのは楽天市場のゲオモバイルでしょうか。種類がかなり多いです。楽天ポイントも付くのでスーパーセールの時にはよく悩んでます。
後はイオシスという所でも買っています。程度と種類がそろっている事と、海外向けの端末があったりしますが、よく特価品が出でいる事のが一番の理由です。
おわりに
実際自分自身で使って感じたメリットとデメリットは以上となります。
今回触れなかった良い点には複数回線割引や、パケット共有等の使い勝手が便利なものもあります。
今回上げた良い点は
- ユーザーと向かい合う気がある事
- 回線速度を毎月報告している
- 直営店等の店舗がある
とユーザー寄りな施策が多い事ですね。
逆に悪い点は
- 昼と夕方の回線速度は速くない
- 月額の金額が高め
- 提供している端末の価格が高い
と回線事業者としてそもそもどうよ、と言う部分です。でもこれ、どこのMVNOも似たり寄ったりなんですよね。mineoだけの問題ではありません。
なので一番気に入ってる「ユーザーをちゃんと見ている事」なのでその姿勢が崩れない限りはこのまま使い続ける感じです。
