ヤマハ YZF-R25を手に入れたので長いけど特徴とかレビューとかダメな所とか
唐突な復活記事が全く新しい領域のバイクネタってのもあれなんですけどね。
とある方から譲って頂いたのでまたバイクに乗れる様になったという事もあり、バイクネタをやりたいなと思って記事を作る事にしました。
まずは譲って頂いた車両のYZF-R25についての記事を書くことにします。
ネタは沢山あるので少しづつ記事を増やしていきたいと思う次第。
YZF-R25のスペックと特徴
細かい歴史はWikiを参照してください。種類多いから歴史だけで1記事出来ちゃうし。
譲って頂いたのは14年式。初期型ですね。
カラーリングはディープパープリッシュブルーメタリックC。なんか「コレ」というカラーリングです。青好きなので結構気に入ってる。
特徴はざっとこんな感じです。かなり優等生。
- 操作性が良く初心者でも扱いやすい
- 燃費が良い
- カウルによる防風効果が高い
- カスタムパーツが豊富
- 乗り心地が良い
- ライディングポジションが低すぎない
- 街乗り、ツーリング、サーキットまで幅広い用途に適している
スペックはざっくりこんな感じ。実際乗ってみるとスペックだけでは分からない事が多いので話半分で見といてください。
- 型式:RG10J
- 全長:2090 mm
- 全幅:720 mm
- 全高:1135 mm
- シート高:780 mm
- 乾燥重量:166 kg
- 燃料タンク容量:14 L
- タイヤサイズ:前:110/70-17 後:140/70-17
- エンジン:G401E型 249 cm3 4ストローク 水冷DOHC4バルブ並列2気筒
- 内径×行程 / 圧縮比:60.0 mm × 44.1 mm /11.6:1
- 最高出力:27kW 36PS/12,000rpm
- 最大トルク:23N・m 2.3kgf・m/10,000rpm
- ヘッドライト:ハロゲン
YZF-R25のレビュー ポジティブ編
14年式のレビューですからそこはご注意ください。
まずポジティブな点を上げておきます。
- 全体のコンセプト
- 100%使いこなせてないのにこなせてる感を出すエンジンパワー
- 音
- コーナーリング
- アフターパーツの多さ
そしてそれぞれ順番に行きます。
全体のコンセプト
コンセプトの<毎日乗れるスーパーバイク>を体現していること。
まさにコレに尽きると思います。
下駄でも無く、ツーリングの供でも無く、サーキット向けでも無く。
乗るのに気合いがいる訳でも無く、かといって気を抜いて乗れる訳でも無く。
気合いが必要な点はやっぱり「スーパーバイク」なんです。
だから気を遣って乗る必要はあるものの、「毎日乗れる」位の乗りやすさがあるから気を使い過ぎる必要は無い。
本当にこの辺のバランスがすごいバイクです。
100%使いこなせてないのにこなせてる感を出すエンジンパワー
言っても排気量は250ccだから出力はたかが知れてます。でも出方は優しくないです。
一定回したあたりでガツンと来るんで、気楽に回すと牙を剥いてくるんですよね。
回せば1速でも法定速度以上軽く出るし、ギア繋いでいけばサーキットでやる事だと理解出来るレベルの速度がスパッと出ます。
でも低回転はスカスカだから回転数は意識しておく必要があったりします。
乗りこなしてる気分にさせてくれるんですけど決して全開までは使わせて貰えてない。
この辺りの匙加減というか、ツンデレ加減が絶妙なんです。
因みに高速も楽勝でした。新東名でも追越いけます(が後述)。
それとぶん回しても恐ろしいレベルで燃費良いので意識する必要ないかもしれない。
音
純正マフラーの場合です。社外製だとまた変わるかも。
排気量なりの音ですが、やる気に鳴る音でよくこんな音にしたなーと思う位やる気が出ます。
特に回転数を上げてパワーバンドに入ってきたあたりの排気音の消え方はたまりません。
回して楽しむバイクなんだなーと感じたのはこの排気音だったりします。
コーナーリング
多分これが各種レビューで触れられてるけど伝わりにくい点なのかなと思います。
色々乗ってきてますが、これだけあまり意識せず勝手に曲がってくれる車両は寡聞にして知りません。
「あ、カーブだね。曲がらないと」だけでコーナー終わるんです。
特に古いバイクはきっかけを作る必要があるのでライダーはカーブが来たら
- カーブのR
- ライン
- 通るポイント
- 突入時の速度
- アクセル開度
- 姿勢
- 加重ポイント
- ブレーキングタイミング
- ブレーキの前後の比率
等々を瞬時に判断する必要がありました。
でもコイツはその判断が
- カーブのR
- 突入速度
位しか無いんです。
カーブのRに対して適切な速度で突入すれば勝手に曲がってくれる位な感覚で、上手くなったと錯覚するレベル。
ヤマハのバイクは昔からコーナーリングが特徴でしたが、ここまで来たのかと思った次第です。
アフターパーツの多さ
これは発売後だから言えることなんですけどね。
人気車種になったことでアフターパーツが多く出ています。
こんなのとか。人気ないと出ないですマジで。
カスタマイズも人気車種だから流用とか考えないで、お手軽ポン付けで考えられるのは大きなアドバンテージと思います。
YZF-R25のレビュー ネガティブ編
繰り返しですが14年式のレビューですからそこはご注意ください。
そしてついにネガティブな点です。マジ悩ましい。
- シフトチェンジが面倒
- 低回転時の扱いにくさ
- 高速で右手首痛くなる
- リアシートバック付けるとリアが高くなりすぎ
- メンテ性悪すぎ
これも順番で行きます。
シフトチェンジが面倒
これまで乗ってきた車両に共通してますんで、これはどの250ccでも同じ事だとは思います。
一般道でも頻繁にシフトチェンジが必要な所が結構面倒です。
一般道の幹線道路なら2速か3速で行けそうなんですけど、2速だと回転数高くなりすぎるし3速だと低速時にエンストするし。
なので結局4速まで使うことになるので速度域に併せて2~4速の適切なギアに変更し続ける必要があります。
マジで面倒臭いですが、排気量が大きいと気にならなくなる所でもあります。
なのでこれは仕方が無い所なのでしょう。
低回転時の扱いにくさ
これはコンセプトやエンジン特性から逆説的に出てくる項目なので仕方が無いのですが、やっぱ不便なんで上げました。
とにかく回す事を目的としたエンジンと車両特性なので、回転させないとダメみたいです。
1速発進時に3千回転以上まわしていないとほぼエンストします。
他の車種ならアイドリングスタートできる位なのに、このYZF-R25は回さないと発進すらできません。
そして高回転型のエンジンだからか、低回転での低速度域は扱いづらい所があります。
例えば渋滞のノロノロ移動だと
3千回転に回す→1速に繋ぐ→半クラで移動する→ストップ
を繰り返す事になり何回か経験しました。
回さないといけないのにそのまま繋げず注意が必要で、頻度が高い渋滞はかなり辛かったです。
高速で右手首痛くなる
これも排気量に寄る所なんで仕方ない所です。
特に高速ではアクセルを最大量で回し続ける事が多く、制限速度で走ろうにも結構手首を返してたりアクセルグリップを握りこむ事になります。
結果として右手というか特に右手首が疲れ果ててきます。
こういったスロットルアシスト付ければある程度解決するのですが、こればかりは本当に仕方が無い所ですね。
リアシートバック付けるとリアが高くなりすぎ
これはこの車両特有というか、SS系は発生しやすい項目と思います。
今付けてるのはGOLDWIN(ゴールドウイン) タンデムシートバッグ22 ブラックGSM17601です。
終売品ですがこれも頂き物です。個人的には使いにくい。
さておき、パッセンジャーシートに付けると高さが22cm増えます。シート高は780 mm、そこに22cm(220mm)が付けば1000mmの高さです。
全高が1135 mmなんで大体スクリーンの高さくらいですが、それをまたがないと乗れません。
よく足引っかけてますマジで。すげぇ乗りにくいし降りにくい。
メンテ性悪すぎ
個人的にはこれが一番の問題。
他の出来が良すぎるが為にドウシテコウナッタ感すごいんですよね。
例えばバッテリーを交換しようとした場合は
パッセンジャーシートをカギで外す→カバー止めてるネジ外す→シート止めてるボルト外す
という手順が必要です。複数の工具が必要な時点で面倒です。
他にも例えばタンクをイジりたい場合はこれだけかかります。
パッセンジャーシートをカギで外す→カバー止めてるネジを外す→シート止めてるボルト外す→サイドカバーを止めてるネジ外す→タンクカバーを止めてるボルト外す→タンクカバーを外す→タンク固定してるボルト外す
という手順が必要です。時間掛かって仕方が無い。
それにサイドカバーは3箇所プッシュピンだったりネジだったりで止まってるので都度工具を変える必要があるのも面倒ポイント。
特にこの「工具を変える必要がある」のがとても不便でして、あちこちで頻出します。
こういったメンテ性は無視されているのかとても不便なので、小金出せるなら業者に依頼した方が幸せになれると思います。
個人的にはエンジンオイル位は自分で買えたいと思うけど、カウル外すのが面倒臭すぎて諦めました。
おわりに
ネガティブ部分を色々書いてますが、このバイクはポジティブな評価です。
乗ったら絶対に楽しい。
一定以上の速度がでる曲がりくねった道、関東なら道志みちとか首都高とかは絶対に楽しめると思います。
乗って楽しいんだから初心者にこそ勧めたい車両ですね。乗る機会が増えるのは良いことです。
それ位よいバイクです。
余談ですが、こいつが基準になると乗換先を見つけるのは軸がないと難しいかもしれません。
軸は移動手段、ツーリング、スポーツ走行の優先度合から決める感じです。
これは誰もが追い続けてる問題で、1記事かけるレベルだから自分なりの軸の考え方を後日書きますかね。