絶体絶命都市4のファーストインプレッションというかレビューのまとめ
一応前回といえる、「ゲームの画像をブログに使えるか著作権を調べてみた 絶体絶命都市4の場合」の続きです。
東日本大震災が発売年に発生した事で延期から発売中止となった「絶体絶命都市4」。「発売予定」から「開発中」になり、そのままフェードアウトしたタイトルも多い中、発売中止になったのにも関わらずメーカーとハードを変え発売されるという奇跡とも呼ぶべき現象がおきました。
好きなシリーズである事もあり、今回の発売は本当にありがたいしうれしいことです。無事遊ぶ事も出来るのもグランゼーラの方をはじめとした各所の方々の努力が実を結んだ結果でしょう。まずはその事に感謝をしたいと思います。
で、記載時点で主人公は男性キャラにして3日目の小学校に到着した状態です。まだまだ途中だと思いますが、この時点までの所感をまとめたいと思います。
まずは良い点
かなりの現実感
災害が起きてすぐ、まず我が身の安全を図る。そして落ち着いたら周囲を確認する。ここまでは当たり前だと思います。
その後はSNSに上げる人、ラジオを聞く人、うろたえる人等、十人十色の行動を始めていました。さらに火事場泥棒や厚顔無恥な人、人生に打ちひしがれた人や犯罪行為に走る人等、過去の災害時にも存在したと思われる人が多々登場します。
実際に災害を(多少なりとも)経験したからか、「あぁこういう人居るなぁ」と違和感無く受け入れていました。
3までは正直な所、ただの想像でしか無かったのに。発売されるまでの間、体験したり見聞きした事からリアリティを持って捉えられる様になったのでしょう。多分この辺は調整もあるのでしょうか、不思議なほど素直に現実味を持って捉えていました。
災害時の知識を得られる
次は災害時の知識を得られる、ノウハウとそのシミュレーターとしてかなり使える事を上げたいと思います。下手な再現ドラマよりよっぽどいいです。
まずゲーム中に調べると所々で災害時のノウハウを情報として入手できます。これが地味に良いです。こういう時はこうなる、こうするとよい、と言った知識が確認出来ます。
しかも目の前のゲーム内で再現されますし、その行動の結果はゲーム内でも跳ね返ってきます。本当にいいシミュレーターだと思います。
こう言った災害知識は3でかなり明確に提示される様になりました。その時はとってつけた様な、チュートリアル的な表示も多かったと記憶しています。
お陰でゲームの流れを阻害するタイミングもありましたが、今回はあまり違和感の無いタイミングで入手する様になっています。
リアルタイム性
この「絶体絶命都市」というタイトルでこんな事が出来るんだ、という点で一番驚いています。他のゲームからしたら当然な部分もあるのですが、あくまでもこのタイトルにおいて、という点です。
作中のプレイヤーの行動が、作中で流れるラジオから流れてくるのです。コレには本当に驚きました。こういう細かい芸当が出来ないタイトルだと思っていたんです。でもやれば出来るんですね。
また今作では善行ポイント、悪行ポイントというポイントが付与されます。これはゲーム中の行動でプラスされていく様ですが、今の所善人プレイをしているので善行ポイントしか溜まっていません。そのお陰か厄介事ばかり起きてもいますが。
2週目ではイベントに変動あるのか気になるので悪人プレイの予定です。
悪い点
タイトルのお約束な部分ですが、他のゲームと比べるとストレスに感じる点なので「悪い点」とまとめています。まぁでもこのタイトルではそういうものなので諦めて下さい。
ゲームシステムが古い
今まで通り、と言えばそこまでですけど。
プレイヤーキャラクターを移動させ、特定の行動をすると先に進むアクションアドベンチャーです。その点はゲームだと割り切ります。ですがそのゲーム部分とシミュレーターとしてリアリティのある部分が後述のシナリオと合わさってより違和感が出てきます。
部屋への入退出時や移動時のカメラアングル自動切替等、PS時代と同等で古いままです。さらに自動で切り替わったカメラアングルはとち狂ってます。これはかなり厳しい点です。
アイテムが使いにくい
移動の操作は問題ないのですが、アイテムへのショートカットが欲しかったです。十字キーの上下、R2、L3、R3、タッチパッドがあいているのでどうにかなったと思うんです。
これまでのシリーズと比べてアイテムの使用頻度は下がっていますが、それでもいちいちメニューに進んでからアイテムを使うのはとても面倒です。
違和感のあるシナリオ
途中の企業と株価の下りは必要ですか?ムービーの入り方が唐突すぎませんか?そして代表譲られるのも唐突すぎますよね?とあちこち突っ込みたくなりたくなります。ただこれもシリーズクオリティなのでそういうものでしょう。
ただ代表のネタが2011年時点で入ってたら不謹慎と言われかねません。発売中止と判断されたのも理解できます。ただし現実に十分起こりえる事です。なので注意喚起として入っていてしかるべきと思います。でもタイミングがなぁ。
グラフィック
これもシリーズお約束です。ただまぁ一般論ではすごいクオリティだと思います。Unreal Engineだよね?と思うのと同時に、逆にこのクオリティはシリーズとして分かってるなぁ、という両方の感想が存在します。下の画像の通りですが、質感は最近のレベルで全体は昔のレベル、というすごいバランス感です。
ですがハードがPS4になったからか、建物が崩れる所の砂塵や、波や水の光の照り返しの表現等はとてもキレイでした。
そして今作からプレイヤーキャラクターのキャラメイクが出来る様になっています。これも大きな進化ですがいつものあの顔なんでまぁ、って所ですけど。
おわりに
結論は「万人に進めたいが受け入れられないだろうタイトル」という所です。
災害シミュレーターとしてとても良いと思いますので、アドベンチャーパートを簡略化したバージョンを災害対策として配ってもいいんじゃと思える位です。だけどそうなるとゲームじゃ無いですよね。なんとも不思議な位置づけです。
またこのクオリティだったら現在のスマホなら十分再現可能です。なので次回作以降はスマホでいいのかなと思います。災害の知識を知ってもらう為、もっと多くの人に遊んでもらえる事を考えてもいいんじゃないでしょうか。
まだまだ途中だと思いますし、女性キャラもクリアする必要があるので年末まではこのタイトルで遊べるかなーと考えています。ただどうにもゲームプレイのテンポが良くないので進捗は悪そうです。