両親の携帯電話で契約を見直したら月額が安くなった話

スマートフォン関連,四方山話スマートフォン,四方山話

先日、両親から携帯について相談がありました。

内容はソフトバンクの3G携帯(ガラケー)でヤフーのネットワークサービスが使えなくなるからどうしたらいいか、との事。端的な解決策はスマートフォンに変更する事ですが、変更するならついでに月額も抑えたい等と色々注文が出てきました。

つまり「老齢の両親が使うガラケーをどうにかしよう」と言う話なんですが、最近ではよくある話とも思います。

そこで今回は現在の契約内容の確認と要望への検討、最終的な出た結論についてまとめてみます。

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現在の契約内容と利用状況

現在の契約内容

まずは現在の契約内容をチェックします。両親ともにソフトバンクのガラケーで、契約プランは以下となっていました。

  • 親回線:ダブルホワイト+定額パケット(8,000円位)
  • 子回線:ダブルホワイト(3,000円位)
  • 両回線にケータイ保証を付けている(800円×2=1,600円位)

と言う内訳になっており、2回線合計で月12,000円程度の支払いになっていました。

ガンガン使う主回線、ほぼ受け専な子回線という図式ですね。ホワイトプランが出てきた頃に契約した方だとこんな内容の方が多そうな気がします(個人的主観)。

利用状況

契約した当初は想定通りで

  • 親回線:月5時間程度の音声通話とメールにコンテンツ閲覧、動画も見る等色々と使う
  • 子回線:月1時間程度の音声通話とたまにSMSを使う程度

と使っていた様です。

ですが父は定年退職した事もあり時間のかかる外出が減った事、母はタブレットでコンテンツを閲覧し始めたりしています。

そういった周囲の環境が変わった結果、最近では

  • 親回線:月5時間程度の音声通話と月100未満のSMS、データ通信はメールと天気予報を見る程度
  • 子回線:月1時間未満の音声通話とまれにSMSを使う程度

と契約当初からかなり異なった利用状況になっていました。

出てきた注文

上記の様な利用環境で月額優先ならMVNOにすれば一気に月額が下がります。

例えばLINEモバイルなら音声通話付けて月額2,600円位になりますので、現在の1/6位に押さえられるわけです。ですがスマートフォンは使った事がない上に、以下の様な注文もありました。

  1. 月額をできる限り押さえたい
  2. 主回線のメールアドレスは使い続けたい
  3. 主回線と子回線での通話料金は極力かからない様にしたい(=通話無料の親子は解消したくない)
  4. 電話番号は変更できない(=新規契約は不可)
  5. ヤフー天気予報などのサイトを閲覧したい(=主回線のみ)
  6. 老眼なのでスマートフォンの文字は見えにくい(=文字サイズ重要)

実はソフトバンクのままではこれらの項目すべてを満たす事が出来ません。特にメールアドレスの維持と親子通話無料がネックになります。

注文を検討してみる

注文を満たすと月額が上がる

メールアドレスを変えずに親子通話無料を維持するには、ソフトバンクのスマホかガラホに機種変するしか無い事が理由です。機種変すると料金プランが変わる事、さらに本体代がかかるのでスマホとガラホのどちらでも月額が上がります。

例えばスマホにした場合、大体本体代込みで1回線が月額8,000~10,000円になります。ガラホにしても1回線で月額6,000円程度かかりますから、どうやっても安くはならない訳です。

ちなみに今と同じか高くなる事が分かった時点で両親は相当引いてました。

ソフトバンクはSIMロックのトラップも

また使った事が無いスマホに切り替えて、やっぱり使いにくいとなった場合にどうしようも無くなるのも問題でした。

ソフトバンクの場合、(ショップスタッフ曰く) スマホのSIMカードをガラホに入れ替えて使えないそうです。ロックがかかって使えません、との事でした。

つまりスマホから逃げる方法が解約か機種変更しか無く、2年または4年縛りだとさらに面倒な事になります。これが問題になり「じゃあスマホにしてみよう」とはなりませんでした。

ですがドコモの場合はスマホのSIMをガラホに入れても使えます。指定外デバイス使用料という追加料金は発生しますが、ちょっとの出費で逃げ道はあるわけです。

まぁ両親ともに「スマホは気になるが大して使いたく無い」そうですし、月額が上がる時点でスマホはどうでも良くなった様です。

ガラホにするにも問題が

スマホにすると月額上がるわ、使った事無いわ、試してダメなら逃げ道無いわ、と踏んだり蹴ったりなので早々に諦めました。

でも発端となったヤフー天気などを使うには機種を変えるしかありません。そこで月額が変わらないなら、とガラホを検討する事になりましたがこれもやはり問題が出てきました。

主回線を使っているのは母なのですが、現在Andoroidタブレットも利用しています。そのタブレットでLINEも使っているのですが、LINEはアプリの仕様上1アカウント1端末になっています。なのでガラホに移行するか、タブレットのままにするかが問題になりました。

タブレットでLINEする方が文字も読みやすくて便利だけど外に持って行くには重たいそうです。

ガラホにLINEを移行すれば出先でも使えますが、画面が小さく本体が今のガラケーより重たいそうです。

では、と再度スマホを検討したら画面が小さくて本体が重たいから嫌だそうです。

結果、その場で結論は出ませんでした。多分こんなもめ方は珍しいケースだと思います。

MVNOだと通話料金が上がってメールアドレスが変わる

改めて要望の月額で考えると、MVNO一択になります。月額は下がる物の、メールアドレスが変わる事に今度は難色を示しました。

Gmailやyahooのメールアドレスは持っているのでそちらに会員情報を切り替えればいいのですが、切り替える必要があるサービスが分からなくなっているです。また過去伝えた方が誰だったか分からないし、再度伝えるのが大変との事でした。

余談ですがこの悩みは一定以上キャリアのメールアドレスを使っていた方なら普遍的な悩みなのでしょう。私も過去に同じ事を言っています。

また通話料金も高くなりますし、かけ放題から10分かけ放題になるのも微妙だった様です。

結局どうしたいかが無かった

ここまでに色々と提案しましたが、ツボにハマる物はどれひとつとして無かった様です。

そらそうです。どうしたいのかが不明瞭なまま「なんか終わるから変えないと」と言う話ですから決まる訳がありません。

最終的な結果

最終的には今後への布石として、

  • 回線の親子関係を解消する
  • 子回線のダブルホワイトを解約する

と言う事で落ち着きました。

回線の親子関係を解消する

親子を解消したのはどちらの回線も独立して検討できる様にする為です。

子回線のプランは親の主回線のプランが変わる場合、なぜか合わせて変えないといけないそうです。なので今回、もし主回線がスマホに変えていたなら子回線もプランが変わるので機種変しなければなりません。

今回の変更で機種変してももう一つの回線に影響を与える事はなくなりました。

ですが解消した事で親子間通話無料がなくなりました。ですが元主回線にはダブルホワイトが付いたままになっています。必要なら元主回線にSMSを送り、電話をかけてもらう方法で対応予定です。

子回線のダブルホワイトを解約する

親子を解消し、さらに使っていないダブルホワイトを解約する事になりました。

緊急連絡用に持っているだけですから、受け専の音声通話とSMSだけ出来ればいいそうです。そこで一番安価になる様に解約する事としました。

ソフトバンクについての余談

今回の件はソフトバンクショップのスタッフにも知恵を借りつつ検討してます。

その時に感じたのですが、ソフトバンクは今後金持ちやスマホに金をかけられる人しか相手にしない方向に方針変更した気がします。配下にワイモバイル、LINEモバイルを抱えた現在では積極的にその辺の層を取りに行くつもり我無くなったのでしょう。

まぁ安価に使おうとする人達ほど(私も含めて)色々うるさいですし。考え方は理解できます。ショップで話してても端末値引きや引き留めポイントの話は一切出てきませんでした。それにスタッフの態度が以前より相当良くなっていた事も感じます。

そういった点からの個人的な印象でした。近い将来、MVOを使うのが一種のステータスになってくるのかもしれませんね。

おわりに

親子解消してダブルホワイトを解約した結果、元子回線の月額は半分になりトータルの月額も下がったので結果として見直しできた事になりました。

今回の件で両親ともに費用を抑える事と、スマホへの切り替えをやっと本腰入れて検討し始めた様です。でも切り替え検討する前にメールアドレスを維持するかどうかと、タブレットとの2台持ち可否をもう少し考えて貰うことにしました。

楽天がサービスインする10月までにまた色々と動きがありそうな事もあり、考えて貰う所もあるのでしばらくは様子見ですね。

レクタングル

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