有料でも日本語入力にはATOKをオススメするたった一つの理由
日本人がパソコンを使う限り、こうやって文字を打つ限りどうしても必要なのがIMEです。
Windows10では標準でMS-IMEがついていますが、正直なところ使いにくいです。
過去には「いちいち違うIMEインストールするのも面倒くさいから」という理由でMS-IMEを使っていました。でも決して使いたくて使っていた訳ではありません。別途入れるのが面倒、という後ろ向きな理由で選んでるんですからそら当然です。
そんな使いにくい物で、ブログの文章の様な長文を書くのはとても耐えられません。
そこでIMEのなかでも有名なATOK PassportとGoogle日本語入力の2つを実際に使い比べてみたのですが、その結果、有料でもATOKをオススメするべきたった一つの理由が分かったのでまとめてみたいと思います。
IMEってなに?
まずIMEについてですが「インプット メソッド エディタ」とか「インプット メソッド エンジン」の略だそうです。
平たく言えば日本語を入力するのに必要なソフトウェアですね。色々と種類はあるのですがここではMS-IMEの代わりに悩んだ2つについて説明したいと思います。
ATOK Passport
まず一つ目はATOK Passport。ジャストシステム製の日本語IMEです。
ATOK Passport
https://www.justsystems.com/jp/products/atok-passport/index.html
細かい機能や特徴は公式サイトを見ていただくのが一番分かりやすいと思います。
インストールしてすぐ、特別な設定せずとも相当賢く日本語を変換してくれます。さらに辞書セットをそろえると手放せないレベルで使い勝手がよくなります。
ただ使い続けていくと結構な金額になるのがデメリットですね。この費用をどう考えるかが今回悩んだ点でした。
ちなみにWindows95(というかDOS?)の頃から基本ATOK使い。
Google日本語入力
次はGoogle日本語入力。Google製の日本語IMEです。
Google日本語入力
https://www.google.co.jp/ime/
2010年に急遽現れたIMEです。無料で使える上、当時かなりのユーザーがいたてME-IMEより賢かった事もあり、 登場してすぐ爆発的にユーザーが増えた印象があります。
何回か試してはATOKと比べて使い勝手が微妙で悩む、という事を繰り返していました。
MS-IME
最後はMS-IME。元々Windows10に搭載されている物ですね。
Microsoft社製の純正物なのでWindowsの設定とIMEの設定がシームレスになってたりします。また公式ページはない様なので、細かい事はウィキペディアあたりで見ていただくとよろしいかと。
一応標準でついているし、ある程度の変換はやってくれるので気にしないで使い続けることも可能です。ですがATOKでよく利用していた推測変換がない事や、どうしても文脈を介してくれないアホな変換等、ストレスばかり与えてくれます。
この変換効率の悪さが今回の直接的なきっかけでした。
ATOKとGoogle日本語変換の変換効率に大差なし
変換効率そのものはATOKとGoogle日本語入力の間にそこまでの大差はありませんでした。「変換ストレスが無く意図した文字列に変換してくれる」という意味ではどちらを選んでもあまり変わりません。
体感的にはATOKよりもGoogle日本語入力の方が意図する正しい日本語に一発変換する事も多く、予測変換も純粋な変換も賢い印象です。
さらに固有名詞はGoogle日本語入力の方がかしこいですね。特に漫画やアニメなどのキャラクターや作品の名前は過去入力した事がなくとも変換予測に上がってきます。固有名詞に強いのはGoogleでの検索クエリーと連動してるからかもしれません。
そういった意味では入力・変換したデータは基本的にGoogleが閲覧し放題という問題も内包しますが、変換効率の為には仕方が無いかもしれません。
オススメするたった一つの理由は「ATOKタイプコレクト」が便利すぎる事
この「ATOKタイプコレクト」が本当に便利で、この機能だけでもATOKを使うべきだと言い切れます。
本来IMEの基準とするべきは変換効率でしょうが、それよりも「ATOKタイプコレクト」のお陰で圧倒的に入力効率が高くなるので文字の入力確定数は全く変わってきます。
この「ATOKタイプコレクト」機能は入力ミスしても推測や修復した上で日本語に変換してくれる機能で、これ本当に便利なんですよ。
こんな入力ミスも正しく変換
入力ミスしても推測や修復した上で日本語に変換してくれる、というのはこんな感じです。
- 「SONNA」→「そんな」に変換(他のIMEだと「そんあ」になる)
- 「ちゅういしてくdさい」→「注意してください」に変換(他のIMEだと「注意して区d債」または「注意してくdさい」になる)
- 「ついかしあmした」 → 「追加しました」に変換(他のIMEだと「ついカシアmした」になる)
この機能一つで文章入力の効率が圧倒的に変わり、打ち間違えのストレスから一気に解放されます。
例えばGoogle日本語変換等のIMEではひと文字の入力をミスすると、例に挙げた様な変な日本語になります。そしてその文を修正する訳ですが、カーソル合わせたり入力し直したりと、これが地味に手間のかかる作業です。
でもATOKなら自動で誤入力を直してくれるし、その上一発で変換してくれます。結果、とても入力効率が上がる訳です。
他のIEMだとこの機能が無い
この機能はATOK以外にないので、例えばGoogle日本語入力だと誤入力が1箇所でもあればもう入力した文字全体の変換がおかしくなります。どうも私は誤入力が多い様なので、この誤変換の頻度と修正は相当なストレスでした。
ですがATOKを使う限り、入力ミスからの誤変換が圧倒的に少ないので、この機能には相当助けられている様です。
有料でもATOKをオススメしたい
私は仕事柄文章を作る事が多く、1日平均で2万文字程度の文字を入力しています。
この文字入力ばかりしている私にとっては入力ミスの校正機能を筆頭に、言葉や漢字の使い分け方のサジェスト機能、類語辞典等の各所辞書を変換時に参照できる等、 日本語の文章作成を快適にしてくれるATOKはもう手放せません。
おわりに
しっかりした日本語の文章を書きたい人は月額払ってでもATOK、と言い切きれます。
変換効率の為だけなら月額払ってまでATOKを使う意味は感じません。それならそこそこまともな変換をする様になったMS-TIMEで十分です。
また昔の様に入力などの操作系だけでIMEを選ぶ理由はないでしょう。入力のキーアサインはどのIMEも設定で変更できますし、見た目や動作等についてもカスタマイズできる様になっていますし。
基本的な機能ではどれを使っても大差ないのですが、変換効率だけで考えるなら無料のGoogle日本語入力が一番いいと思います。ちょっとアニメ寄りの固有名詞が多いですけど。
でも仕事柄文章を書く機会の多い方には一度でいいからATOKを試してみて欲しいと思います。
かなり効率変わると思いますよ。
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