宅建士の登録実務講習スクーリング受けてきました
宅建士証の交付を受けるには試験に合格後、2年間の実務経験または登録実務講習を受講する必要があります。
そこで私は公益財団法人 不動産流通推進センターの登録実務講習を受けることにしました。普段知らない業界のOJTが受けられ、とても有意義な時間だったと思います。
登録実務講習自体は色々な所が行っていますが、今回受けた不動産流通推進センターの登録実務講習のスクーリングについてをまとめたいと思います。
主催者によって内容が変わる様なので、合格後に選ぶ参考になれば幸いです。
ちなみに合格までの勉強はユーキャンの通信教育講座使ってます。
総額は前記事の「ユーキャンの通信講座2018年版で宅建士の合格までにかかった総額をまとめてみた」が参考になるかと思います。
(2019/11/28追記)
無事交付まで終わりました。「宅建士試験の関連記事まとめ」として関連記事をまとめています。
登録実務講習ってなに?
まず登録実務講習とは、宅建士として登録するのに必要な2年間の実務経験が無い合格者向けの講習です。
受ける理由や講習については「宅建士の登録実務講習について基本的な事を調べました」でまとめています。
この講習は2日間のスクーリングの前に、約1ヶ月の通信講座を受講する事が義務づけられています。
この通信講座はスクーリングの日時を決めて申し込むのですが、このスクーリングまでに受講を完了しておく必要があります。
通信講座は事前に完了しましたが、思ったよりも本腰据えてやる必要がありました。
この通信講座は「宅建士の登録実務講習についてここまで受講した感想まとめ」にまとめています。
この通信講座、使用するテキストが修了試験で持込可の資料になっています。
なのである程度ちゃんと受けておかないと、どこに何書いたか分からなくなって修了試験で手間取る可能性があります。
ですので業務経験がまったく無い方はある程度真面目に受講された方がよいと思います。
スクーリングまでにやる事
当然ですが、通信講座を完了させることです。
この講座は最初にドラマを見て、その後に説明動画を参考にしつつテキストへ書き込んでいくスタイルです。
オンラインのチェックテストをすべて回答し正解する事、テキストへの書き込みをすべて完了しておく事はスクーリングの受講に必須となっています。
この通信講座は全部で18単元あり、各単元は最短10分程度から最長1時間と時間はバラバラでした。資料見たり、テキスト読んだり、書き込んだりとそこそこ忙しいです。
さらに各単元にチェックテストもありますので、聞き流すだけで達成にするのは難しいです。
主に動画を見てテキストへ書き込む内容です。どこに何を書くのか教わりつつ完成させるものですし、動画の通りに書き込むだけなので深く考えることはありません。
暗記する必要はありませんが、書き込みは必須な事と、どこに何を書いたかは覚えておいた方が後々役に立つので真面目にやった方がいいでしょう。そして筆記用具は鉛筆かシャーペンのみなので要注意。
それと私は気がつかず、慌てて書いたのが事例を読んでの所感です。書き込むスペースがなぜか表紙の裏にあります。しかも必須なので記載してないとスケーリング受けられませんので要注意ではないかと思います。
こんな内容ですのでまとめて一気にやれると思いますが、平日含めて少しずつ進める方が楽かなぁと思いました。
スクーリングは付箋必須
初日のスクーリングは9:10~18:00まで、ひとコマ1時間が合計7コマでした。2日目のスクーリングも9:10~18:00まで、ひとコマ1時間が合計5コマに修了試験と判例紹介というスケジュールです。
具体的には宅建士の心得から始まり、どういった事をするべきか、どういった義務が課せられているか、業務を効率よく行うTips、やるべき事をやらないとどうなるのか等の講義を受ける内容です。
ちなみに「ただその場にいるだけ」のスタイルだと最後にある修了試験で落ちます。
講義中、講師の方が出る場所や内容について触れ、該当箇所に付箋を貼る様な指示が出ます。この付箋はかなりあちこちに張りますので大小と2色等、複数種類あるととても便利でした。
さらにマーカーでラインを引くのも有効です。この付箋とマーカーは修了試験に向けかなり重要ですし、またこういった作業も多いので眠くなる余裕はあまりありません。
そして登壇する講師は全国各地から現役のプレイヤーが集まっています。
宅建士から司法書士になった方や宅建マイスターの方等バラエティに富んでおり、実際に不動産業へ就かれる方なら挨拶した方がいいレベルの方々だと思います。
講義の端々で実務上での経験を話されていましたが、他業種の私でもうなずく事が多くありました。
最後にこのスクーリングで一番驚いたのが、ただ講義を聴くだけと思いきやアクティブタイムというグループワークが随所にある事でした。
大手予備校だと広義だけみたいなのでこの点は大きく異なるのかな、と思います。
2日目最後の修了試験
2日目の最後は修了試験が実施されます。試験は正誤式(30問)が80%以上、 空欄記述式(40問)は80%以上の正解で合格となります。
資料は持ち込み可能ですし、事前に説明があるのでちゃんと受講していたならまず合格できます。
私は付箋とマーカーで参照しやすくした事もあり、無事修了証を手にすることができました。
今からすると落とすための試験ではないのか、優しい内容だと思います。ですが講師からは「時間切れになり落ちるケースがある」「漢字や送り仮名の不注意で落ちるケースがある」との事でした。
確かに合計70問を60分で回答するので少しでも悩むと時間切れになる量です。
なので実際には落ちる方も居る様です。どこに何が書いてあってどこを参照するのか、を付箋等で分かりやすくしておく事が対策になると思います。
おわりに
という事で登録実務講習についてまとめてみました。
講義ではないのですが、実際の申請用紙や登記簿、図面等の関連する書類が資料として展示されていました。初めて見る物も多く、それだけでもかなり参考になった事も書いておきます。
なのでただ受講して修了証が欲しい、と言うだけの方には不動産流通推進センターの登録実務講習はオススメしません。
不動産業に進まれる方、就業中の方、興味が少しでも何かある方にはぜひオススメします。
宅建士試験に受かっただけじゃなんにもならない、という事も思い知らされましたし。思った以上に有意義な講義だったと思います。
まぁ、そうやって修了証は手に入れたんですけど登録料分の予算が無くなった為、しばらく登録できないんですけどね。本当になにやってるんだか。
交付までの話や全体的に補足している「宅建士試験の関連記事まとめ」に続きます。
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